二子石謙輔さんは、セブン銀行の社長です。どのような経歴を持っている方なのでしょうか。二子石謙輔さんは1952年に熊本県で生まれました。東京大学法学部を卒業した後、現在の三菱東京UFJ銀行である三和銀行に入社します。それから秘書室秘書役、リテール企画部長などを経て、自らが設立準備に関わってきた現在のセブン銀行であるアイワイバンク銀行へ2003年に転じました。そして、2010年6月から代表取締役社長を務めています。ここからはセブン銀行起業の経緯です。金融ビッグバンによって規制の緩和が進んでいた1999年11月に、イトーヨーカ堂とセブン-イレブンが主体となって小型ATMを当時のIYグループ店舗に据え置く形態となる決済銀行の設立構想が報じられました。
そして、2000年には銀行業の予備免許を取得し、2001年4月10日に株式会社アイワイバンク銀行として設立され、同年5月7日に開業するに至りました。2005年10月11日からは現在の商号である株式会社セブン銀行に変更されています。セブン銀行の主な事業内容としては、セブンイレブンを初めとするセブン&アイグループの店舗や、グループの外の空港・駅・商業施設などに全国合わせて1万9000台以上のATMを設置していることが挙げられます。セブン銀行の収入の95%を占めるのは、ATMが利用された結果発生する、提携している金融機関からの手数料となっています。
その他のコンビニATMと異なるところは、設置しているセブン銀行がATMの運営会社ではなく、銀行であるということです。セブン銀行は銀行免許を所持しているので、全国に同一のATMサービスを自社の意思で提供することが可能となっているのです。セブンイレブンにATM設置を始めるきっかけの1つとして、先立って行っていた料金収納があったと二子石謙輔さんは語っています。
料金収納は従来銀行が行っていた業務のうちの1つです。それがコンビニATMの設置によって、コンビニエンスストアの窓口で済ませられるようになりました。その上、銀行の窓口で処理してもらう方法よりも待ち時間を短くすることができるのです。 また、いつも行く場所であるコンビニエンスストアにATMが設置されていれば、自分の行動範囲からわざわざ外れて銀行の支店に出向くよりもずっと便利になります。最後に、 二子石謙輔さんは、社員が成長できるような舞台づくりをしていきたいという夢を語っています。社員たちの成長を願う社長の気持ちがよく表れている言葉です。