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村上豊彦社長が率いるフォルテック

村上豊彦社長が率いるフォルテック

代表取締役 村上豊彦の経歴

フォルテックの村上代表取締役社長の村上豊彦代表は、昭和41年3月5日生まれの47歳です。出身大学は、大阪大学商学部。フォルテックには、平成8年9月に入社しています。フォルテックに入社する前は、大紫商事株式会社で4年ほど働いていて得意の語学力を活かし、平成12年には国際事業部長とし大紫商事て活躍されていました。

フォルテックの事業内容

元々、フォルテックは村上科学という社名でした。現在、82年になりますが、株式公開を機に社名をフォルテックに変更しています。

フォルテックは、理化学機器を取り扱う業界ナンバーワンの専門商社です。カタログを媒体としたビジネスモデルで、営業利益率が常に10%以上計上している高収益企業です。

大きく分けて看護師さんが病院で使用する制服、聴診器、マスクなどの消耗品、学校や研究開発で使用する顕微鏡、フラスコ、試験管などの2部門に分けられます。看護師の仕事では、ナースシューズ、体温計、ペンライトなど消耗品が多く、景気に左右されないという強みがあります。化学機器の売り上げは、全体の5割、産業機器分野は2割、病院、介護用品関係で、3割となっています。

フォルテックの事業規模・強み

全国に販売店拠点が3,200店ほどあり、販売店を通じて年間約80万部ほどカタログを製作し配布しています。1,500ページほどあるカタログには、約3万点もの商品が掲載されています。
注文すると、商品の約90%を翌日にお届けするという素早さが受けています。
基本的に、法人向けの卸し通販という形を取っています。社長自らも品揃えの豊富さとクイックデリバリーで、同業者との差別化を図り業界のトップに位置していると仰っています。

村上豊彦代表について

100年に1度の大不況と言われるリーマンショックの中、村上豊彦代表は、就任当初「お先真っ暗」という状況であったにもかかわらず「素晴らしいタイミングで就任させてもらった」と振り返っています。

社長に就任する前は、専務としてアメリカに4年程行っていた経験を活かし、中国の事業などを見て事業を立ち上げグローバルに活動されていました。

しかし、村上豊彦社長は、35年という長きに渡って社長の座に就いていた社長からの交代という困難なものでした。

しかしながら娘婿というプレッシャーをものともせず。意欲的に経営を立て直して行きます。ご自分のお子さんにも、迷った時はしんどい方を選びなさいと言っています。

当初は、カリスマと呼ばれていた先代の社長とは真逆のタイプで、どのように舵を切っていったらいいのか迷っていた時期もあったようです。
すでに、株式上場し老舗として業界トップを走ってきたフォルテックに自分が何ができるのか悶々とし考えを巡らせていたそうです。

就任から少しずつ制度を改めて見直すために、様々な改革を行い精神的にも疲労はピークに達していた時期もあったそうですが、少しずつ良い方向に向かっているという手応えがあったと言われています。

就任時には、40億円でビルを一棟買いするなど、周囲からするとかなり無茶に見える行動をしています。当然、社長のやりかたに不満の声を上げる社員も大勢いたようです。
実際、ビルを購入した年はROEが10%も下回ってしまいました。しかし、若いというだけが取り柄だから、とめげずに色々なことにチャレンジをして、1割でも2割でも成功することが大事だと信じてきたそうです。

今では、イチロー選手でも3割打って世界的な打者になったのだから、7回三振してもいいから、思い切って色々なことをしなさい、と周囲からも後押しされて活躍されています。
また、平成22年には、下請け代金支払い遅延等防止法の規定に違反する行為があったとして、勧告処分を受けたこともありました。下請け業者に対しては、減額した金額を返還し信頼もしっかりと回復しています。

ネットを駆使した商品販売にも注力

フォルテックは、30年近く前からホストコンピューターを使って、全国を通信で繋ぐという画期的なことを行っていましたが、2010年には18億円の予算を使い、紙カタログだけでなくネットを駆使した商品の販売に力を入れていくといったことも行っています。
リーマンショックで世界的に疲弊した状況でこういった勇気のある投資を行うのは、中々できないことです。

それによって、国内に留まらず世界に発信していくことも視野に入れていくと村上豊彦社長は語っています。

村上豊彦の経営思想

フォルテックは、社員が300人しかいません。それで、売り上げが400億もあります。計上利益は50億円です。売り上げの秘密の一つとして、ナショナルブランドだけでなく、プライベートブランドの開発にも力を入れるようにということを社長が指示してきたという点があります。

これが、非常に高収益に繋がっているとされています。それからフォルテックでは、お客様がたとえ試験管ー1つしか注文しなかったとしても、バラ売りで応えるという姿勢を貫いています。こういったコンビニエンスな対応が、顧客の支持に繋がっていると社長は考えているようです。

企業は、1つの商品に依存しているとか、1つの販売先に依存しているとそれがリスクとなる恐れがあります。しかし、仕入れ先が2,200社、販売店が3,300社もあります。社長が就任してから販売店は4倍以上になっています。

仕入れ先と販売店を増やすことで、リスクを分散し経営を安定させているのです。また、品揃えの多い店にお客様が買い物に来るのと同じで、品揃えの数を多くしているのも利益に繋がっています。

フォルテックは、注文を受けた商品のうち90%も在庫ありの状態にしています。特に、売れ筋の2,000品目はフォルテックの売り上げの4割を占めているとされています。売れ筋に関しては、常に100%近く在庫を用意するようにしています。

高収益を上げるため、ITシステム、物流基盤、海外調達など多方面の分野に対して、積極的に投資を行い、クイックデリバリー、コストパフォーマンスといった高いサービスの提供を実現しています。

商社ながらもコールセンターを設けて、商品の問い合わせ、要望、質問を受けて、商品開発、顧客満足に繋げています。このように、高い収益を上げるための好循環を社長は確立し、着実に収益を上げているのです。

紙のカタログは、2年に1回刷新が行われています。古いカタログは回収し、古紙を売ったお金で科学の森という植樹活動も行っています。因みに、株主優待を行使しなかった株主の分も植樹活動に充てています。他にも、子供科学実験室の開催など、地域に還元する活動にも積極的です。また、フィルハーモニー交響楽団の応援など幅広い社会貢献を行っています。

村上豊彦社長の未来戦略

フォルテックは、2020年までに売上600億円を目指しています。これを実現するためには、イーコマース、海外、新規の3本柱で売り上げを上げていこうと計画を進めているようです。
営業利益率は11%から12.5%まで引き上げ、ROEは10%に上げることを目標としています。

インターネット業者向けの売り上げと大手業者向けの売り上げを40億から80億に上げていくと明言しています。

村上豊彦社長は、明るく飾らない人柄で知られています。また、社長が一番情熱的に何事にも取り組む姿勢が、周囲から全力で会社のために頑張ろうという気持ちにさせているのでしょう。今後も、ご本人と会社が共に成長していくことが期待されます。