金融

木下盛好の経歴は?起業した経緯や事業内容とは

木下盛好氏と言えば、消費者金融大手であるアコムの代表取締役社長兼会長であり、事実上のアコムのトップの方です。主な経歴としては、アコムの創業者の木下正雄氏の次男として生まれ、慶応大学を卒業後に丸紅に入社しています。
1980年にアコムに入社し、アコムの総務部長や経理部長を歴任し1996年にはアコム株式会社の代表取締役副社長に昇格しています。2000年には代表取締役社長、2003年から社長執行役員となり、2010年から代表取締役社長兼会長を務め、現在に至っています。

アコムが起業されたのは、1936年で神戸の呉服屋で木下正雄氏が奉公して創業した丸糸呉服店が始まりです。1947年に呉服の関連事業で質屋を始めたのがきっかけで、その後に本格的な金融業者として1978年にアコムを設立しています。
1993年には店頭登録を行い、1994年には東証2部に上場し、1996年には東証1部に上場し、現在も上場企業として存在しています。
以降、元々はメインバンクとして三菱信託銀行と取引を行っていましたが、三菱UFJフィナンシャルグループが設立されたのに伴い、三菱UFJフィナンシャルグループと密接な金融事業を展開していくこととなります。2006年、2008年には銀行が本格的に消費者金融業に進出するに当たっての事業展開の中で連携し、また消費者金融の過払い金の発生の問題では財務悪化を抑制するため、三菱UFJフィナンシャルグループの子会社となっています。

事業内容は個人向けの消費者金融事業を核にし、クレジットカード事業、信販事業、信用保証事業を行っています。なお無人契約機の設置を導入したのも業界で一番早く、革新的な金融手法で知名度も存在します。
しかも無人契約機の導入は、木下盛好の兄である木下恭輔氏が社長だった時代で、本当は特許をとることが出来たとされますが、業界の発展に尽力したいという考えのもと、特許取得を見合わせたというエピソードが残っています。木下盛好氏は、直接的な夢を語る機会はそれほど存在しませんが、過払い金の問題が尾をひいており、現在も株式配当が無配状態になっています。
そのため経営者としても、出来る限り早めに復配したい意向を持っており、過払い金問題の解決の目途が立った時点で行われる可能性もあります。過払い金の問題での経験を乗り越えた実績があると、今後、日本のみならず海外向けの金融事業に進出する可能性も高く、グローバルな活躍が期待されます。

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